Loading

COLUMNSブログ「論語と算盤」

精密機械業界-2

2022年10月20日

精密機械業界の2回目です。

 

今回は、売上高利益率からみる収益性で

利益創出力」の分析です。

 

 

取り上げる指標は、総資本営業利益率売上高総利益率

売上高営業利益率売上高当期純利益率となります。

 

なお、各指標についての説明はこちらです。

 

 

総資本営業利益率

〔総資本営業利益率=営業利益÷総資本(負債+純資産)〕

 

 トップHOYAです。

4期連続のトップで、全て18%台以上、直近では20%台になりました。

 

 2番手はオリンパスです。

2021決算期に低下しましたが、総じて上昇傾向にあります。

 

 続いてテルモです。

安定しているものの、僅かながらですが低下傾向にあるようです。

 

 そしてニコンです。

2期連続で大きく低下しましたが、直前期では逆に大きく上昇しました。

 

 

売上高総利益率

〔売上高総利益率(粗利益率)=売上総利益(粗利益)÷売上高〕

 

 トップHOYAです。

85%近辺で推移しています。

 

 2番手はオリンパスです。

65%近辺での推移になっています。

 

 続いてテルモです。

50%台前半での推移ですが、2期連続で低下しています。

 

 そしてニコンです。

2期連続の低下の後、直前期で盛り返しています。

 

 

売上高営業利益率

〔売上高営業利益率=営業利益÷売上高〕

 

 トップHOYAです。

2期連続の上昇であり、直前期では30%台に乗せています

 

 2番手はオリンパスです。

直前期で大きく伸ばし2位になりました。

なお、目標とする経営指標の一つとして、「営業利益率20%超」を掲げています。

 

 続いてテルモです。

直前期で微増しており、総じて安定的な推移となっています。

なお、成長戦略における収益性の目標として、「営業利益率:20%以上」を掲げています。

 

 そしてニコンです。

2期連続で急落し、直前期で挽回しました。

 

 

売上高当期純利益率

〔売上高当期純利益率=親会社の所有者に帰属する当期利益÷売上高〕

 

 トップHOYAです。

直近2期の業績が良好であり、直近では25%台に乗りました。

 

 2番手はオリンパスです。

営業利益率同様、直前期の伸びが大きく2位になっています。

 

 続いてテルモです。

安定的であり、13%前後での推移となっています。

 

 そしてニコンです。

ここまでの利益率同様に、直前期で急上昇しています。

 

 

今回、特に気になったのは、まずHOYA各指標の高さです。

また、オリンパス直前期の急上昇

テルモ安定的な推移ニコン挽回というように

各社各様の特徴が際立っていると感じます。

 

 

今回の「利益創出力」の順位による

比較レーダーチャートは以下のとおりです。

 

全指標で順位が同一となりました。

 

 

今回は以上です。

 

次回は、「稼ぐ力」を見ていきましょう。

 

 

 

 

※当サイトの「注意・免責事項」ご確認ください。