子、喪ある者の側に食すれば、未だ嘗て飽かざるなり。子、是の日に於て哭すれば、則ち歌わず。
(先師は、喪中の者と食事をする時は、相手の心情を思って十分に召し上がらなかった。又先師は、死者を弔って声をあげて泣いた日には、歌をうたわれなかった。)
<出典:『仮名論語』伊與田覺著 致知出版社>
他者の心情を想う
この心掛け、姿勢を表すことが大事です。
目の前の人が喪中のときや、精進落しの席のときにたくさん食べたり、大声で歌ったりするのは、たとえどんな個人的感情があるにせよ、慎みたい行為です。
故人の親族や、周囲の方々の心情を汲んだ振る舞いができてこそ、正常な人でしょう。
精進落しの席では、多くの場合、笑顔での会話も問題ありません。
しかし、大声をあげたり、大きな笑い声を発したりすることは、やはり不謹慎です。
つまりは、周囲への気遣い、その場に相応しい振る舞いが必要なのです。
親族には弔辞を述べ、故人とは心の中で会話する。
そして精進落しの席では、故人もそこにいるかのように、周囲の人達と温かい会話をしたいものです。
以上のことは、敢えて言わなくとも多くの方が自然に心掛けている〝 人の道 〟でしょう。
しかし稀に、それを外している人もいるようです。
特別な場合を除き、場における振る舞いを理解させてあげましょう。
いずれ皆が行くあの世
現世に生きる人々が
亡き人を想い
言動に表す
これも〝 礼 〟