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COLUMNSブログ「論語と算盤」

徳、仁、藝

2025年11月8日

のたまわく、みちこころざし、とくり、じんり、げいあそぶ。〔述而第七〕

(先師が言われた。

「人として正しい道に志し、これを実践する徳を本とし、仁の心から離れないようにする。そうして世に立つ上に重要な芸に我を忘れて熱中する」

 ※芸、当時は礼楽射御書数の六芸をいい、芸に遊ぶということは仕事に熱中すると解してもよいと思う。)

<出典:『仮名論語』伊與田覺著 致知出版社>

 

 

 

仕事

 

自分がこの人生でなすべきこと

 

 

 

 仕事を丁寧に行い、成果が出せるまで取り組んでこそ、使命を全うできたという認識が得られます。

 

 

ただし、仕事は一人ではできません。

 

他者と協力し、補完し合って一歩一歩進むことになります。

 

 

世の中には、様々な思いや価値観を持った人がいます。

 

皆が同じタイミングで、同じ思考をし、同じような行動をとるなどというのは全く期待できません。

 

しかし人は、自分こそが正しいという思いからなかなか逃れられず、容易には他者の思考を許容しません。

 

 

対立はいたる所で生じます。

 

大小を問わず様々な組織の中で、さらには幼児同士の間においてさえ

 

 

人々(小人)をまとめるために、先導者(大人)が求められます。

 

 

正しい道を志し

徳を本とし

仁の心で生きるひと

 

 

このような大人こそ

 芸に遊ぶ

 

つまり

 自分のなすべき仕事に

  我を忘れて注力できるのでしょう

 

 

 

 

日々、常に自分に磨きをかけねばなりません。

 

 

 

放っておくと

心は

エントロピーの法則しかり

安きに流れていってしまいかねません

 

 

 

自ら修養に努め

慎独し

自省し続け

自分を作り上げる

 

 

 

釘を使わず

木の性質を活かして

ほぞを組み上げる

宮大工の技巧

 

これこそが知恵であり

知識とは一線を画すもの

 

 

 

外側から観察して

 評論するだけの知識ではなく

 

内側からその特性

 中核を掴み取って

  生きる糧へと昇華させる知恵

 

 

そして徳

 

 

 

とかく知識のみの人は、人に対し威張り、ツンとし、傲慢である。

ここにおいて知識の貯蓄よりも、さらに一層大切な徳の貯蓄ということが必要となる。

 

<出典:『修養』新渡戸稲造著 角川ソフィア文庫>