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COLUMNSブログ「論語と算盤」

修養の肝

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2026年1月18日

立志は高明こうめいを要し、著力ちゃくりょくは切実を要し、工夫は精密を要し、ぼうは遠大を要す。〔耋二六〕

(志を立てるには高い見識と智慧が必要であり、実際に力を用いるには適切さを必要とし、物事を工夫するには精密さが必要であり、目標として望むところは遠大でなければならない。)

<出典:『言志四録 佐藤一斎』渡邉五郎三郎監修 致知出版社>

 

 

 

 

今日の言葉は

 修養の四つの心得とのことです。

 

 

 

志を立てる

 

 

 高い見識と智慧で志を打ち立てねばならない。

 

確かに、低く狭い視野では、志それ自体が貧相、陳腐なものになるでしょう。

 

それでは時間とともにすたれてしまいます。

 

 

一方で現代は、価値観が限りないほど多様化し、耳を疑うような考えにも賛同者が現れるなど、魑魅ちみもうりょうといえる時代です。

 

このような時代の立志は、極めて高い見識と智慧が必要になるのでしょうか。

 

いやしかしそれでは、論理が先に立つことになり、真の意味での〝 志 〟から遠ざかってしまいかねません。

 

 

 

 

実行する

 

 

 適切さとはどういうことでしょう。

 

考えるに、それは自分の得手えてを活かすということではないでしょうか。

 

不得手ふえてなことをやると、うまくはいかず、結果も的外れになってしまう。

 

また、他の人を真似るというのも、自らの思いや情熱とは乖離してしまいます。

 

 

自らの志に従って

自分の得意領域で

自分自身を活かす

 

これが適切なこと、と感じます。

 

 

 

 

工夫する

 

 

 従来のやり方に工夫を加えることも大切ですが、ゼロベースという考え方も重要です。

 

別に好んでいるわけではありませんが、二十一世紀入り後の米国の産業力の向上には驚かされます。

 

EV(電気自動車)の製造では、ギガキャスト(大型一体成型)やセル・トゥ・ボディ(車体と電池の一体化)など、従来の延長線上にない画期的な製造方法が生み出されました。

 

またロケット開発では、3Dプリンターによる一体成型やアジャイル開発(完璧でない状態で反復試行して完成させていく)なども同様。

 

 

〝 守破離 〟(世阿弥)

 

そして

〝 神は細部に宿る 〟

 

心しておきたい言葉です

 

 

 

 

目標は遠大に

 

 

どなたの言か、「最も危険なのは、小さい目標を短期間で達成してしまうこと」とのこと。

 

目標は大きく、「生涯を賭けた的」になるものが良い。

 

そして、そのために小さめの副次的目標を作り、そのためにさらに小さな下部目標を、さらにその下に・・・というように構成することで、可能性が見えはじめ、そして自らの修養にもつながってきます。

 

 

 

ひるがえって考えると

 

〝 正しい心 〟で進むのなら

立志も実行も工夫も目標も

全て複雑なものではなく

 

むしろ

あるがままを

正面から捉えて取り組む

 

そういう単純なものなのでは