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COLUMNSブログ「論語と算盤」

リーダーの心掛け

2026年8月31日

唯仁人之ただじんじんこれほうりゅうし、これ四夷しいしりぞけて、ともちゅうごくおなじうせず。これを唯仁人ひとあいし、能く人をにくむをすとう。けんぐるあたわず、擧げてさきんずる能わざるはめいなり。ぜんを見て退しりぞくる能わず、退けてとおざくる能わざるはあやまちなり。人のにくところこのみ、人の好む所を惡む。これを人のせいもとると謂う。わざわいかならおよぶ。

(ただ仁人であってこういう人物を思い切って追放し、これを外国に退けて国内で共に居ないようにする。これを唯仁人のみが能く人を愛し、能く人を悪むを為すというのである。知徳兼備の優れた人物、賢人を見ながら挙げ用いることができず、挙げても上位に引き上げて、その能力を十分発揮させることの出来ないのは君主の怠慢(命は怠のあやまりと解する説が多い)である。不善の人を見ながら退けることができず、退けても遠ざけることのできないのが過である。人の悪むところ即ち道義にはずれた行為を好み、道義に叶った正しい行為を悪む。これを人の本性にもとるという。そういう者にはわざわいが必ずその身に及んでくるものだ。)

<出典:『『大学』を素読する』伊與田覺著 致知出版社>

 

 

 

 

国家や組織の中で

 優れた知見を有する人を引き立て

  先頭に立たせて

   物事の成功に向けて

    働かせるのは望ましいことです

 

これに反して

何らかの事情で

そのような優れた人物を

引き立てられないというのは

君主やリーダーとしての怠慢とのこと

 

また引き立てても

その能力を充分に

発揮させられない

これも同じく怠慢

 

 

ここでは、君主やリーダーの在り方について述べられています。

 

安直に読むと、それはそうだと思うでしょうが、実際に自分が何か組織のリーダーであればその難しさを実感すると思います。

 

 

 

リーダーになったら、多くの場合、保守的になります。

 

失敗を避けなければ、自分の立場が危うくなるというのがその主因です。

 

せっかくリーダーになったのに、意思決定のミスで失脚するのはもったいない。

 

そのため、ある部下がどんなに優秀な人物であったとしても、本当に優れているのか、任せて良いのか、自分の中で逡巡することになります。

 

あげには、登用はするものの、自分の息のかかる地位に留めておいて、何かにつけて口を挟む。

 

このような行為は、その人物の力をいでしまう。

 

 

 

これらが

君主やリーダーとしての怠慢

 

 

 

 

また、逆に良くない人物を要職から外し、退ける決断も不可欠です。

 

そして、関係を完全に断ち切るために遠ざけること。

 

 

ただ、今まで自分の手助けをしてくれた者であったり、汚れ役を担ってくれたりした者であれば、簡単には降格させられないという気持ちも生じるでしょう。

 

しかしそれでも、真に良くない人物であるのなら、関係を断って遠ざけなければならない。

 

それができなければ、それもまた怠慢ということ。

 

 

君主やリーダーは、常に人との関係に配慮し、その距離を上手に見定め、必要であればいかなる時でも大胆に登用したり、完全に委任したり、情を省いた更迭など、適時適切に行うことができる、そういう人物としての度量と覚悟が必要なのです。

 

 

常に真剣に物事を捉えて

全体感を持った

船頭の役割が求められます

 

 

 

逆に見れば

 君主やリーダーこそ

  孤独でなければいけない

 

常に

 慎獨しんどくを心掛け

  日常を送るべき

 

 

 

最後の記述では、民衆や組織の構成メンバーが期待することを外し、民衆がやめてほしいことを進めていくなどの行為、それは人として問題があるとのこと。

 

周囲からは疑いの目で見られ、事の次第によっては、葬り去られるかもしれません。

 

民衆やメンバーの思いを全て汲み上げる、そんな大きな器でなければならないのです。

 

 

 

小さな組織

一家の長でさえ

これらの心掛けが求められます

 

そういう心掛けができる

そういう人が増えるにつれて

 

家がととの

国が治まり

天下泰平の世が

実現できるのでしょう