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COLUMNSブログ「論語と算盤」

正直は生の条件

2026年6月23日

「人の生くるやなおし」。まさみずかかえりみてが心をもっ註脚ちゅうきゃくすべし。〔耋五八〕

(「人がこの世に生きていけるのは正直であるからだ」と『論語』にある。この言葉をかてにして自ら反省し、自分の心をもって注釈とするべきである。)

※ 日本には「清く、直く、明るく」という道統がある。

<出典:『言志四録 佐藤一斎』渡邉五郎三郎監修 致知出版社>

 

 

 

 

正直に生きることは損

こういう風潮があるようです

 

 

 

正直なふり、潔いふりをしている、いわゆるご都合主義の人もいます。

 

例えば、上司など目上の人のことを非難する人。

義憤に駆られたと思わせる威勢の良さで、これは不条理だと仲間内に熱弁をふるいます。

 

しかし、その人に真正面から問うことはしません。

また、その表面的な対応だけを非難し、真意を得ようとする努力も無し。

 

そして、自分に火の粉が降りかかりそうになると、手のひらを返したように素直に従ったりします。

しばらくすると、また悪口を言いだす。

 

 

自分にとって

都合の良いところだけをついば

ご都合主義

 

陰口をたたく人

それは間違いなく

不正直な一面を持っています

 

 

 

ここで大事なことは

 目上の指示や言い分に

  疑問が生じるのであれば

   その真意を知ろうとすること

 

その人が

 明確に不正直で

  不条理に流されていると判明するまで

 

あるいは

 その真意は

  核心を突いたもの

   善が基になっている

    ということが判明するまで

 

 

 

大善は非情に似たり

小善は大悪に似たり

 

(稲盛和夫 京セラ創業者)

 

 

なお、多くの人は正直であるべきだと考えており、それを知らず知らずのうちに抑制していると、やがて身体面に変調をきたすこともあるようです。

 

 

 

組織の中では、下っ端や下位層のうちは、疑問点を上司や先輩に確認していくことが必要です。

 

やがて初級管理職になったときにも、その立場から見える疑問点を中級、上級管理職に確認していきます。

 

これを繰り返すことで、その組織の価値観や判断基準の核の部分を自分なりに固めていくことができます。

 

 

 

他方、部下からの質問や意見に対しては、しっかり耳を傾けて聴く懐の深さが大切です。

 

つまり、部下に対しては指示や命令を中心とし、上司に対しては不条理等を含む疑問点を明らかにするための確認をすることになります。

 

ちなみに、部下に対して指示や命令の意図を語り過ぎると、部下の成長を阻害することがあり、時間の無駄にもなりかねません。

 

 

 

部下に迎合したり

上司と疎遠になったり

それは半人前ということ

 

 

自分に正直に生きることで

 目上の人物

  上司たる人物へと

   自らを高めていかねばなりません

 

 

 

正直さを通すと、周囲とぶつかることもあるでしょう。

 

しかし、若い時期にはたくさん周囲とぶつかっておくべきです。

 

そういう「人に揉まれる」経験がないと、年齢を経ても稚拙なレベルで周囲とぶつかる可能性があります。

 

正直さを

 心の中核に据え

  人との和を図り

   それを維持し続ける

 

 

 

あとから来る者のために

苦労をし 我慢をし

みなそれぞれの

力を傾けるのだ

あとから

あとから続いてくる

あの可愛い者たちのために

みなそれぞれ自分にできる

なにかをしてゆくのだ

 

(坂村真民 仏教詩人)