喜気は猶お春のごとし。心の本領なり。怒気は猶お夏のごとし。心の変動なり。哀気は猶お秋のごとし。心の収斂なり。楽気は猶お冬のごとし。心の自得なり。自得は又喜気の春に復す。〔耋四九〕
(喜びは春のようなものである。これは心の本来の性質である。
怒りは夏のようなものである。これは心の変動した姿である。
哀しみは秋のようなものである。これは心の引き締まった姿である。
楽しみは冬のようなものである。これは心の満足している様子である。
この自得の姿はまた喜びの春に戻っていくのである。)
<出典:『言志四録 佐藤一斎』渡邉五郎三郎監修 致知出版社>
喜びは心の本領、本来の性質というのは嬉しく思います。
また、実感もできます。
心は喜びを求めているということ。
これはたぶん、誰でも同じことなのでしょう。
中には、虚栄心や承認欲求が強い人もいます。
このような心情は、うまくいかない場合に、不満をさらけ出す行為につながっていきます。
うまくいかない原因や対象というのは、自分ではコントロールできない領域となるので、愚痴や不機嫌という拙い表現として現れてきます。
これらが怒りになり、心の変動につながっていくのでしょう。
生きているのなら悲しみもたくさん経験することになりますが、悲しみほど心を引き締められるものはないと思います。
特に、身近な人の死は、自分がこれからいかに生きるべきかという本質的な考えにつながります。
逆に言うと、身近な人の死は、自分の生き方に正面から対峙させてもらえる機会なのかもしれません。
楽しみは幸福を感じるとき
心が満たされるとき
心が落ち着いて、穏やかな時間の流れを感じられるときでしょう。
そして
楽しみは
また喜びへ
つまり春へと
つながっていく
私たちの心も、自然の四季のように循環していると感じられます。
ただし、より良い人生を生きたいのなら、この心の四季の循環を、徐々に高い次元に持ち上げていくことが必要です。
人間を磨くとはエゴを削ぎ落していくことだと思います
<岡田武史:今治夢スポーツ会長、元サッカー日本代表監督
(引用:月刊『致知』2026年6月号 特集「人間を磨く」致知出版社)>
自らの意志で心を統御し
コントロールし
エゴを削ぎ落していく
心の四季が
前より素晴らしい景色を
見せてくれるように
そういう風に
自分を磨き上げていきたい