源有るの活水は、浮萍も自ら潔く、源無きの濁沼は、蓴菜も亦汚る。〔耋一六〕
(水源のある湧き水では浮き草も清らかであるが、水源のない濁った沼では蓴菜も汚らしい。)
<出典:『言志四録 佐藤一斎』渡邉五郎三郎監修 致知出版社>
監修者はさらに
「人生を目的もなくボーっと生きてはならない。
志を持ち生き生きと生きよ、との教えである」
と記されています。
ある雑誌に、挑戦なしで普通の成果を出すことと、高い目標に挑戦して失敗することを比べた場合、その経営者は後者を評価するという記事がありました。
これに関して、思ったことがあります。
昭和の終盤、多くの会社が売上を上げようと営業に力を入れるのですが、そのやり方はいわゆる“ ノルマ制 ”でした。
会社のルールに従い、割り付けられたノルマをこなせるかどうかが営業としての評価となります。
無難にこなすことが第一で、無理なときは根性でお願いする、それでも無理なら悪手を使うこともあったのではないでしょうか。
このような会社の体制では、前向きな将来を切りひらくような挑戦はまず生まれてきません。
滞留してはならないのです。
常に空気を動かして
新風と共に新鮮さや真剣さ
それらを維持せねばなりません
苟に日に新た日日に新たに
又日に新たならんと
(大学)
モンティ・ホール問題という、確率に関するユニークな考え方があります。
1つのアタリと2つのハズレという3つの選択肢があり、回答者が1つを選択した後、出題者が残りの選択肢のうち1つのハズレを明らかにします。
そして、「選んだ選択を変えても良いですよ」と言うのです。
さて、最初に選んだ選択を変えるべきか否かという問題です。
正解は、選択を変更することです。
つまり、最初に選択したものでなく、ハズレが明らかになったものでもない、残りの一つに選び直すわけです。
すると、当たる確率は、最初の選択のままなら1/3ですが、変えることで2倍つまり2/3になります。
詳しい解説は省きますが、大事なことは〝 変えること 〟であり、〝 変わること 〟であり、〝 変わり続けること 〟なのです。
私たちは、仕事や人生について、一つを選んで生きています。
ある特定の視座を選んで生きていると言ってもいいでしょう。
それがうまくいかないと感じることもあるでしょう。
と同時に、他の仕事や生き方を見たとき、これは合わない、これはできないというように、自分にとってのハズレを認識してきています。
であれば、今のままの状態に留まるよりも、思い切って変えてみることが必要となります。
変えるべきは
「考え方や言動」です
闇雲に住まいや仕事、極端には家族を変えることなどは愚かな行為になりかねません。
人と人で成り立っている社会において、信用を失うような行為は、人生を良くするという土俵そのものから押し出されてしまうのです。
考え方、言動を変える、ということです。
思考に気をつけなさい
それはいつか言葉になるから
言葉に気をつけなさい
それはいつか行動になるから
行動に気をつけなさい
それはいつか習慣になるから
習慣に気をつけなさい
それはいつか性格になるから
性格に気をつけなさい
それはいつか運命になるから
(マザーテレサ)
一度や二度
一つや二つ変えてみても
大きな変化は生じないかもしれません
ただし
変え続けることが大切であり
素晴らしい人生への道となるはずです