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COLUMNSブログ「論語と算盤」

知識・実践・知恵

2025年7月8日

無能の知は瞑想めいそうにして、無知の能は是れ妄動もうどうなり。学者よろしくけいを認めて、もっ真景しんけいすことなかるべし。〔耋一一〕

(実践を伴わない知識は妄想というものであり、知識の裏づけのない実践は妄動である。学問をする者は心眼をひらいて、仮のありさまを本物と見なしてはならない。)

<出典:『言志四録 佐藤一斎』渡邉五郎三郎監修 致知出版社>

 

 

 

 

 知識だけでは何の役にも立たないということは明らかです。

 

実践してこそ世の役に立つのです。

 

 

 

実践とは

自らの外の世界における

様々な出来事

それに接しあるいはぶつかり

そして協力しあるいは突破していくこと

と言えるでしょう

 

 

この実践の裏付けに知識が必要になります。

 

知識を動員しながら実践するのですが、この両者は同時進行でなければなりません。

 

知識を準備して積み上げてから実践に移っても、外の世界は想定外の複雑さです。

 

けんもほろろ

 

期待した成果は得られないでしょう。

 

 

 

 それとは反対に、知識を準備せずに実践に取り組んだら、外の世界に翻弄されてあたふたする一方、何らかの知恵を得ることがあるものです。

 

このような知恵は、奏効すれば事を成し遂げられますが、往々にしてその場限りの効力でしかありません。

 

それは、普遍的かつ不変的な知識が根本にないためです。

 

 

 

知恵とは

知識をベースにした実践

そこから見出した

効果的な考え、言動、手法

と言えるでしょう

 

 

知識をベースにしていないのなら、それは単なる思い付きや些細な偶然でしかありません。

 

 

 

知識とは

日々の言動において

実践することの裏付け

あるいは支えとなる

自らが有する知の体系

と言えます

 

 

知識は常に実践に相伴うものであり、単独で存在しても意味をなすことは少ないでしょう。

 

実践と同時的に活用するものであることから、コンピュータやインターネット上に大事に保管していても、適時適切に用いることはできません。

 

 

 

より良く生きるには

 知識を習得して整理整頓し

  日々の実践において活用し

   知恵にまで昇華させること

    これの繰り返しになるでしょう

 

 

 

基盤となる知識として

最も大事なもの

それは〝 人間学 〟の知識

間違いないことでしょう