無は無より生ぜずして、有より生ず。死は死より死せずして、生より死す。〔晩二八八〕
(無は無から生ずるのではなくて、有から無が生ずるのである。死は死から生ずるのではなくて、生から死が生ずるのである。)
<出典:『言志四録 佐藤一斎』渡邉五郎三郎監修 致知出版社>
〝 無 〟
それは〝 有 〟があってこそ
生じる
〝 有 〟
それがなければ
〝 無 〟は存在しない
〝 有 〟
その反対側に
〝 無 〟
それがある
表裏一体
私の生命は、現在〝 有 〟です。
やがては〝 無 〟となります。
そして
表裏一体の働きがあるのなら
〝 有 〟は〝 無 〟から生じます
つまり
生きて
そして死して
また生きて
また死す
この繰り返し
生命が〝 有 〟の状態において、表裏一体の一片を垣間見ることもあります。
人が変わる
生まれ変わったよう
ある人がまるで生まれ変わった様子であれば、一度〝 有 〟から〝 無 〟に移行し、そしてまた〝 有 〟へ還って来たのではないでしょうか。
〝 死 〟は〝 無 〟です。
もし、〝 生 〟と〝 死 〟も表裏一体であるのなら、死した後、必ず〝 生 〟に還るでしょう。
そして生きたのち、必ず〝 死 〟に還るでしょう。
“ 生き続ける ” のは無理
“ 死に続ける ” のも無理
それであれば
死に対しても
展望が描ける
そう感じませんか
生命が〝 有 〟
つまり〝 生 〟
行うべきは
一日一日を
丁寧に
大切に
神代在今
「今この瞬間こそが「神代」、すなわち「理想の時代」である、ということです。
理想の時代とは、いつ来るかわからない未来にあるのではなく、過ぎ去ってしまった遠い過去にもあるのではなく、今というこの瞬間にすばらしい理想が実現している。今いる場所こそが、神々のいる世界 ー 高天原そのものであるという考え方です。」
<引用:『一番大事な生き方は、伊勢神宮が教えてくれる』吉川竜実著 サンマーク出版>