Loading

COLUMNSブログ「論語と算盤」

いま

2025年3月18日

無は無より生ぜずして、有より生ず。死は死より死せずして、生より死す。〔晩二八八〕

(無は無から生ずるのではなくて、有から無が生ずるのである。死は死から生ずるのではなくて、生から死が生ずるのである。)

<出典:『言志四録 佐藤一斎』渡邉五郎三郎監修 致知出版社>

 

 

 

 

〝 無 〟

それは〝 有 〟があってこそ

生じる

 

〝 有 〟

それがなければ

〝 無 〟は存在しない

 

〝 有 〟

その反対側に

〝 無 〟

それがある

 

表裏一体

 

 

 

 私の生命は、現在〝 有 〟です。

 

やがては〝 無 〟となります。

 

 

そして

 表裏一体の働きがあるのなら

  〝 有 〟は〝 無 〟から生じます

 

つまり

 生きて

  そして死して

   また生きて

    また死す

     この繰り返し

 

 

 

 

 生命が〝 有 〟の状態において、表裏一体の一片を垣間見ることもあります。

 

 

人が変わる

生まれ変わったよう

 

 

ある人がまるで生まれ変わった様子であれば、一度〝 有 〟から〝 無 〟に移行し、そしてまた〝 有 〟へ還って来たのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

〝 死 〟は〝 無 〟です。

 

もし、〝 生 〟と〝 死 〟も表裏一体であるのなら、死した後、必ず〝 生 〟に還るでしょう。

 

そして生きたのち、必ず〝 死 〟に還るでしょう。

 

 

 

“ 生き続ける ” のは無理

 

“ 死に続ける ” のも無理

 

 

 

それであれば

 死に対しても

  展望が描ける

   そう感じませんか

 

 

 

 

生命が〝 有 〟

つまり〝 生 〟

 

行うべきは

 

一日一日を

丁寧に

大切に

 

 

 

 

かみ在今いまにあり

 

 

「今この瞬間こそが「神代」、すなわち「理想の時代」である、ということです。

 理想の時代とは、いつ来るかわからない未来にあるのではなく、過ぎ去ってしまった遠い過去にもあるのではなく、今というこの瞬間にすばらしい理想が実現している。今いる場所こそが、神々のいる世界 ー 高天原たかまのはらそのものであるという考え方です。」

 

<引用:『一番大事な生き方は、伊勢神宮が教えてくれる』吉川竜実著 サンマーク出版>