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COLUMNSブログ「論語と算盤」

天地の声

2024年9月17日

およそ生物は、皆やしないる。天生じて地れを養う。人はすなわ地気ちき精英せいえいなり。吾れ静坐してもって気を養い、動行して以て体を養い、気体あいし、以ての生を養わんと欲す。地に従いて天につかうる所以ゆえんなり。〔晩二七五〕

(おおよそ生物というものは、すべて天地の養いに頼らないものはない。天が万物を生じて、地がこれを養っていく。そして人間は、地上で最もすぐれた地気の精髄とも呼ぶべき存在なのである。

 そうした人間である自分は、静坐によって精神を修養し、運動によって身体を養い育て、精神と身体が互いに助け合って、この生命を養おうとしている。これは万物を育てる地に従って、万物を生じた天に仕える所以である。)

<出典:『言志四録 佐藤一斎』渡邉五郎三郎監修 致知出版社>

 

 

 

 

自分の人生は

 

自分の力で創ったものではない

 

 

 

 

いま

 穏やかに生きている人

  多忙のなかにいる人

   人間関係に苦しんでいる人

    希望に満ち溢れている人

     絶望している人

      楽しくてしかたない人

 

色んな人がいるでしょう

 

 

 

10年前はどうでしたか。

 

 

 

この10年、今のあなたを創ってきたのは何でしょう。

 

あなた自身ですか。

 

 

 

 

少なくとも

「私は違う」

と言い切れます

 

 

 

 

この10年間の道のり、右、左、直進、後退、全ては “ ご縁 ” によるものです。

 

それは物であり、空気であり、知恵であり、知識であり、そして “ 人 ” です。

 

さらに10年、さらに10年と辿っていくと、一層実感させられます。

 

 

 

私は四半世紀前、自らの傲慢さや自分勝手な野心の結果、絶望の底にいました。

 

そんな辛いときほど、自分の30有余年の流れを振り返ったものです。

 

 

 

絶望などはもとより、単なる情熱からの絵空事も持ち合わせていない今現在、淡々と過去と現在を眺めると、自分の人生が “ ご縁 ” によって創られてきたことを強く感じます。

 

 

 

 

高校や大学入試、勉強する力はどこから生まれてきたのか。

 

自分の力そのものですか。

 

そんな強固な力なら、スポーツや芸術の世界でトップに立とうとしないのはなぜですか。

 

自分の頭脳の力というのなら、あなたより偏差値が高い人がいるのはなぜでしょう。

 

あなたより偏差値が低かった人が、なぜあなたを超越する活躍をしているのでしょう。

 

 

 

 

入社しようとした小さな会社。

親会社が経営破綻したので避けました。

 

飛ぶ鳥を落とす勢いの大会社。

入社試験で失敗しました。

 

前社はいま、プライム市場に上場しています。

後社はその後のバブル崩壊とともに不振に陥り、より大きな会社に救済的に吸収され、やがて社名がなくなりました。

 

 

 

結果、“ ご縁 ” のあった会社に入り、辛かった時期もたくさんありましたが、存分に鍛えられ、社会人としての基盤を創ってくれたと感謝しています。

 

 

 

 

私を含め

 

天の “ 使命 ”

地の “ ご縁 ”

それに沿った生き方

 

果たして

できているでしょうか