Loading

COLUMNSブログ「論語と算盤」

ドラッグストア業界-5

2023年10月16日

業界売上高トップ4

有価証券報告書 財務分析

 

<ドラッグストア業界・・・第5回>

 

 

5回分析テーマ・・・資金力

分析指標値:      

手元資金推移  

手元流動性比率 

     手元資金有利子負債カバー率

  総資本営業CF比率

  売上高営業CF比率

 

(各指標の説明はこちら

 

 

手元資金推移

〔手元資金=現金預金+有価証券(短期保有目的)〕

 

 最大マツキヨココカラ&CO.です。

3期連続の増大であり、直近では2020決算期の3倍以上の規模になっています。

 

 2番手はツルハHDです。

直前期で急減しています。

次回見ますが、営業CFが前年から98%ほど減少し、極めて少額になっています。

 

 続いてコスモス薬品です。

直前期は増大しましたが、過去2期のレベルを下回っています。

 

 そしてウエルシアHDです。

年度ごとに上下している格好です。

 

 

手元流動性比率

〔手元流動性比率=(現金・預金+有価証券)÷(年商÷365)〕

 

 トップマツキヨココカラ&CO.です。

直前期は僅かに低下しましたが、月商1ヶ月分を超える規模を維持しています。

 

 2番手はツルハHDです。

直前期の急落により、月商1ヶ月分を切るレベルになりました。

 

 続いてコスモス薬品です。

過去2期は4週間分ほどありましたが、直近2期は3週間分に満たないレベルです。

 

 そしてウエルシアHDです。

直近2期は10日程度と極小のレベルです。

もっとも、イオン㈱が親会社なので、何かあっても当面心配はないと言えます。

 

 

手元資金有利子負債カバー率

〔手元資金有利子負債カバー率=(現金・預金+有価証券)÷有利子負債〕

 

 トップマツキヨココカラ&CO.です。

4期連続の実質無借金経営であり、さらに指標値は上昇し続けています。

 

 2番手はコスモス薬品です。

同じく4期連続の実質無借金経営ですが、指標値は2期連続で低下しています。

特に直前期で急落していますが、これは前掲のように手元資金こそ増えているものの、有利子負債が前年の3倍近くに膨らんだためです。

 

 続いてツルハHDです。

3期連続で低下していますが、実質無借金経営の状態としては問題ないレベルです。

 

 そしてウエルシアHDです。

3期連続の低下であり、特に直近2期は100%を下回ったことで、実質無借金経営の状態ではなくなりました。

 

 

総資本営業CF比率

〔総資本営業CF比率=営業CF÷総資本〕

 

 トップコスモス薬品です。

2021決算期で急落しましたが、その後2期連続で上昇しています。

 

 2番手はウエルシアHDです。

過去2期連続で約7ポイントずつと大きく下げていましたが、直近は逆に8ポイント近くの上昇となりました。

 

 続いてマツキヨココカラ&CO.です。

過去2期連続で低下していましたが、直近は3ポイント強上昇しました。

4社の中では比較的安定した推移です。

 

 そしてツルハHDです。

直近2期連続で急落しています。

 

 

売上高営業CF比率

〔売上高営業CF比率=営業CF÷売上高〕

 

 トップマツキヨココカラ&CO.です。

3期連続で上昇しています。

 

 2番手は僅差でコスモス薬品です。

直近2期連続での上昇です。

 

 続いてウエルシアHDです。

前掲の指標と同様に、直近で急上昇しています。

 

 そしてツルハHDです。

直近2期は急落しています。

 

 

今回、特に気になったのは

マツキヨココカラ&CO.の圧倒的な強さです。

 

 

今回の「資金力」の順位による

比較レーダーチャートは以下のとおりです。

 

 

 

今回は以上です。

 

次回は、「投資力」を見ていきましょう。

 

 

 

 

※当サイトの「注意・免責事項」ご確認ください。