業界売上高トップ4
有価証券報告書 財務分析
<自動車業界・・・第1回>
トヨタ自動車株式会社(3月決算)
本田技研工業株式会社(3月決算)
日産自動車株式会社 (3月決算)
スズキ株式会社 (3月決算)
第1回分析テーマ・・・経営規模
分析実績値:売上高推移
営業利益推移
総資産推移
従業員数推移
【売上高推移】
トップはトヨタです。
直前期の売上高は、前期比118.4%の37兆1,543億円となりました。
2期連続の二桁成長です。
事業は次の3つのセグメントに分けられています。
全セグメントで前期を上回っています。
▶ 自動車事業:自動車と関連部品・用品の設計・製造・販売
直前期の売上高・・・前期比118.2%の33兆8,200億円
▶ 金融事業:自動車等の販売を補完するための金融、車両リース事業
直前期の売上高・・・前期比120.9%の2兆8,096億円
▶ その他の事業:情報通信事業
直前期の売上高・・・前期比108.4%の1兆2,249億円
2番手はホンダです。
直前期の売上高は、前期比116.2%の16兆9,077億円となりました。
当社も2期連続の二桁成長です。
事業は次の4つのセグメントに分けられています。
全セグメントで前期を上回っています。
▶ 二輪事業
直前期の売上高・・・前期比133.1%の2兆9,089億円
▶ 四輪事業
直前期の売上高・・・前期比115.8%の10兆5,935億円
▶ 金融サービス事業
直前期の売上高・・・前期比104.7%の2兆9,540億円
▶ パワープロダクツ事業及びその他の事業
直前期の売上高・・・前期比113.0%の4,511億円
続いて日産です。
直前期の売上高は、前期比125.8%の10兆5,967億円となりました。
2期連続の伸長であり、特に直近の上昇度合いが大きくなっています。
事業は次の2つのセグメントに分けられています。
▶ 自動車事業
直前期の売上高・・・前期比129.6%の9兆6,869億円
▶ 販売金融事業
直前期の売上高・・・前期比99.2%の1兆238億円
最後はスズキです。
直前期の売上高は、前期比130.1%の4兆6,416億円となりました。
2期連続の伸長であり、直前期の伸び率は4社中で最大となっています。
事業は次の4つのセグメントに分けられています。
▶ 四輪事業
直前期の売上高・・・前期比129.9%の4兆1,622億円
▶ 二輪事業
直前期の売上高・・・前期比131.4%の3,332億円
▶ マリン事業:船外機の製造販売
直前期の売上高・・・前期比137.3%の1,346億円
▶ その他事業:電動車いすの販売、不動産の販売
直前期の売上高・・・前期比97.5%の118億円
【営業利益推移】
トップはトヨタです。
直前期の営業利益は、前期比91.0%の2兆7,250億円となりました。
年度ごとに増減しており、直近は結果的に増収減益という形になりました。
セグメントごとの実績は以下のとおりです。
▶ 自動車事業:自動車と関連部品・用品の設計・製造・販売
直前期の営業利益・・・前期比95.5%の2兆1,806億円
▶ 金融事業:自動車等の販売を補完するための金融、車両リース事業
直前期の営業利益・・・前期比66.6%の4,375億円
▶ その他の事業:情報通信事業
直前期の営業利益・・・前期比244.6%の1,034億円
2番手はホンダです。
直前期の営業利益は、前期比89.6%の7,808億円となりました。
2022期で大きく伸長しましたが、直前期ではそこから1割以上低下しました。
セグメントごとの実績は以下のとおりです。
▶ 二輪事業
直前期の営業利益・・・前期比156.9%の4,887億円
▶ 四輪事業
直前期の営業利益・・・前期2,362億円の利益に対し、損失166億円
▶ 金融サービス事業
直前期の営業利益・・・前期比85.8%の2,858億円
▶ パワープロダクツ事業及びその他の事業
直前期の営業利益・・・前期の損失94億円に対し、228億円の利益
続いて日産です。
直前期の営業利益は、前期比152.5%の3,771億円となりました。
過去2期連続の営業損失に対して、直近2期は大きく伸長して黒字を確保しています。
セグメントごとの実績は以下のとおりです。
▶ 自動車事業
直前期の営業利益・・・前期の損失1,550億円に対し、430億円の利益
▶ 販売金融事業
直前期の営業利益・・・前期比83.2%の3,119億円
そしてスズキです。
直前期の営業利益は、前期比183.1%の3,506億円となりました。
2期連続で前年を下回っていましたが、直前期で大きく伸長し、4期中での最高額となっています。
セグメントごとの実績は以下のとおりです。
▶ 四輪事業
直前期の営業利益・・・前期比182.6%の2,791億円
▶ 二輪事業
直前期の営業利益・・・前期比270.2%の293億円
▶ マリン事業
直前期のセグメント利益・・・前期比164.2%の394億円
▶ その他事業
直前期のセグメント利益・・・前期比71.7%の27億円
【総資産推移】
最大はトヨタです。
3期連続の拡大となっています。
2番手はホンダです。
トヨタより伸び率は低くなっていますが、3期連続の拡大です。
続いて日産です。
過去2期連続で縮小した後、直近では4期中で最大規模まで拡大しています。
そしてスズキです。
3期連続の拡大となっています。
【従業員数推移】
最大はトヨタです。
3期連続での増員となっています。
2番手はホンダです。
トヨタとは逆に3期連続で減員となっています。
続いて日産です。
直近は減員であり、一昨年の水準に戻った形です。
そしてスズキです。
3期連続の増員となっています。
今回の「経営規模」の順位による
比較レーダーチャートは以下のとおりです。
今回は以上です。
次回は「利益創出力」を見ていきましょう。
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