Loading

COLUMNSブログ「論語と算盤」

自動車業界-1

2023年8月21日

業界売上高トップ4

有価証券報告書 財務分析

 

<自動車業界・・・第1回>

 

 

トヨタ自動車株式会社(3月決算)

本田技研工業株式会社(3月決算)

日産自動車株式会社 (3月決算)

スズキ株式会社   (3月決算)

 

1回分析テーマ・・・経営規模

分析実績値:売上高推移  

     営業利益推移

    総資産推移

     従業員数推移

 

 

売上高推移

 

 トップトヨタです。

直前期の売上高は、前期比118.4%の37兆1,543億円となりました。

2期連続の二桁成長です。

 事業は次の3つのセグメントに分けられています。

全セグメントで前期を上回っています。

 ▶ 自動車事業:自動車と関連部品・用品の設計・製造・販売

  直前期の売上高・・・前期比118.2%の33兆8,200億円

 ▶ 金融事業:自動車等の販売を補完するための金融、車両リース事業

  直前期の売上高・・・前期比120.9%の2兆8,096億円

 ▶ その他の事業:情報通信事業

  直前期の売上高・・・前期比108.4%の1兆2,249億円

 

 2番手はホンダです。

直前期の売上高は、前期比116.2%の16兆9,077億円となりました。

当社も2期連続の二桁成長です。

 事業は次の4つのセグメントに分けられています。

全セグメントで前期を上回っています。

  二輪事業

  直前期の売上高・・・前期比133.1%の2兆9,089億円

  四輪事業

  直前期の売上高・・・前期比115.8%の10兆5,935億円

  金融サービス事業

  直前期の売上高・・・前期比104.7%の2兆9,540億円

  パワープロダクツ事業及びその他の事業

  直前期の売上高・・・前期比113.0%の4,511億円

 

 

 続いて日産です。

直前期の売上高は、前期比125.8%の10兆5,967億円となりました。

2期連続の伸長であり、特に直近の上昇度合いが大きくなっています。

 事業は次の2つのセグメントに分けられています。

  自動車事業

  直前期の売上高・・・前期比129.6%の9兆6,869億円

  販売金融事業

  直前期の売上高・・・前期比99.2%の1238億円

 

 

 最後はスズキです。

直前期の売上高は、前期比130.1%の4兆6,416億円となりました。

2期連続の伸長であり、直前期の伸び率は4社中で最大となっています。

 事業は次の4つのセグメントに分けられています。

  四輪事業

  直前期の売上高・・・前期比129.9%の4兆1,622億円

  二輪事業

  直前期の売上高・・・前期比131.4%の3,332億円

  マリン事業:船外機の製造販売

  直前期の売上高・・・前期比137.3%の1,346億円

  その他事業:電動車いすの販売、不動産の販売

  直前期の売上高・・・前期比97.5%の118億円

 

 

営業利益推移

 

 トップトヨタです。

直前期の営業利益は、前期比91.0%の2兆7,250億円となりました。

年度ごとに増減しており、直近は結果的に増収減益という形になりました。

 セグメントごとの実績は以下のとおりです。

 ▶ 自動車事業:自動車と関連部品・用品の設計・製造・販売

  直前期の営業利益・・・前期比95.5%の21,806億円

 ▶ 金融事業:自動車等の販売を補完するための金融、車両リース事業

  直前期の営業利益・・・前期比66.6%の4,375億円

 ▶ その他の事業:情報通信事業

  直前期の営業利益・・・前期比244.6%の1,034億円

 

 

 2番手はホンダです。

直前期の営業利益は、前期比89.6%の7,808億円となりました。

2022期で大きく伸長しましたが、直前期ではそこから1割以上低下しました。

 セグメントごとの実績は以下のとおりです。

  二輪事業

  直前期の営業利益・・・前期比156.9%の4,887億円

  四輪事業

  直前期の営業利益・・・前期2,362億円の利益に対し、損失166億円

  金融サービス事業

  直前期の営業利益・・・前期比85.8%の2,858億円

  パワープロダクツ事業及びその他の事業

  直前期の営業利益・・・前期の損失94億円に対し、228億円の利益

 

 

 続いて日産です。

直前期の営業利益は、前期比152.5%の3,771億円となりました。

過去2期連続の営業損失に対して、直近2期は大きく伸長して黒字を確保しています。

 セグメントごとの実績は以下のとおりです。

  自動車事業

  直前期の営業利益・・・前期の損失1,550億円に対し、430億円の利益

  販売金融事業

  直前期の営業利益・・・前期比83.2%の3,119億円

 

 

 そしてスズキです。

直前期の営業利益は、前期比183.1%の3,506億円となりました。

2期連続で前年を下回っていましたが、直前期で大きく伸長し、4期中での最高額となっています。

 セグメントごとの実績は以下のとおりです。

  四輪事業

  直前期の営業利益・・・前期比182.6%の2,791億円

  二輪事業

  直前期の営業利益・・・前期比270.2%の293億円

  マリン事業

  直前期のセグメント利益・・・前期比164.2%の394億円

  その他事業

  直前期のセグメント利益・・・前期比71.7%の27億円

 

 

総資産推移

 

 最大トヨタです。

3期連続の拡大となっています。

 

 2番手はホンダです。

トヨタより伸び率は低くなっていますが、3期連続の拡大です。

 

 続いて日産です。

過去2期連続で縮小した後、直近では4期中で最大規模まで拡大しています。

 

 そしてスズキです。

3期連続の拡大となっています。

 

 

従業員数推移

 

 最大トヨタです。

3期連続での増員となっています。

 

 2番手はホンダです。

トヨタとは逆に3期連続で減員となっています。

 

 続いて日産です。

直近は減員であり、一昨年の水準に戻った形です。

 

 そしてスズキです。

3期連続の増員となっています。

 

 

今回の「経営規模」の順位による

比較レーダーチャートは以下のとおりです。

 

 

 

今回は以上です。

 

次回は「利益創出力」を見ていきましょう。

 

 

 

 

※当サイトの「注意・免責事項」ご確認ください。