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COLUMNSブログ「論語と算盤」

食品業界-5

2023年3月27日

業界売上高トップ4

有価証券報告書 財務分析

 

<食品業界・・・第5回>

 

 

5回分析テーマ・・・資金力

分析指標値:手元資金推移

       手元流動性比率

             手元資金有利子負債カバー率

          総資本営業CF比率

          売上高営業CF比率

 

(各指標の説明はこちら

 

 

手元資金推移

〔手元資金=現金預金+有価証券(短期保有目的)〕

 

 最大味の素です。

年度によって上下しており、2020年度は相当拡大しました。

 

 2番手は山崎製パンです。

過去3期は1,100億円前後でしたが、直前期は大きく拡大しています。

 

 続いて日本ハムです。

3期連続で拡大しています。

 

 そして明治HDです。

3期連続の拡大であり、直前期の拡大度合いは大きくなっています。

 

 

手元流動性比率

〔手元流動性比率=(現金・預金+有価証券)÷(年商÷365)〕

 

 トップ味の素です。

直前期は低下しており、月商の1.5ヵ月分強となりました。

 

 2番手は僅差で山崎製パンです。

3期連続の上昇であり、日商の5週間分以上をキープしています。

 

 続いて日本ハムです。

直前期では僅かに低下しています。

 

 そして明治HDです。

3期連続の上昇であり、直前期の上昇度合いは大きくなっています。

 

 

手元資金有利子負債カバー率

〔手元資金有利子負債カバー率=(現金・預金+有価証券)÷有利子負債〕

 

 トップ山崎製パンです。

4期とも実質無借金経営の状態を維持しています。

 

 2番手は明治HDです。

直前期で大きく高めています。

 

 続いて日本ハムです。

3期連続の上昇であり、直近では、有利子負債の半分ほどを手元資金でカバーしている状態になりました。

 

 そして味の素です。

やや上下していますが、有利子負債の概ね半分程度を手元資金でカバーしている状態が続いています。

 

 

総資本営業CF比率

〔総資本営業CF比率=営業CF÷総資本〕

 

 トップ明治HDです。

総資本が増大する中、営業CFも高められています。

 

 2番手は味の素です。

今回の指標では、2020年度がかなり良好だったことがわかります。

 

 続いて山崎製パンです。

67%台での推移となっています。

 

 そして日本ハムです。

過去2期連続でかなり上昇しましたが、直前期は大きく下げてしまいました。

 

 

売上高営業CF比率

〔売上高営業CF比率=営業CF÷売上高〕

 

 トップ味の素です。

4期を通じてトップであり、売上高から営業CFを生み出す力が強いと言えます。

 

 2番手は明治HDです。

3期連続での上昇であり、着実に高めてきています。

 

 続いて山崎製パンです。

若干の浮き沈みがありますが、5%前後での安定的な推移です。

 

 そして日本ハムです。

直前期で大きく低下しました。

 

 

今回の分析では、

4社各々に特徴が表れていると感じます。

 

 

今回の「資金力」の順位による

比較レーダーチャートは以下のとおりです。

 

 

 

今回は以上です。

 

次回は、「投資力」を見ていきましょう。

 

 

 

 

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