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COLUMNSブログ「論語と算盤」

電子部品業界-5

2022年12月12日

業界売上高トップ4

有価証券報告書 財務分析

 

<電子部品業界・・・第5回>

 

 

5回分析テーマ・・・資金力         

分析指標値:手元資金推移手元流動性比率

     手元資金有利子負債カバー率

         総資本営業CF比率売上高営業CF比率

 

(各指標の説明サイトはこちら

 

 

手元資金推移

〔手元資金=現金預金+有価証券(短期保有目的)〕

 

 トップTDKです。

3期連続の増加であり、その度合いも大きくなっています。

 

 2番手は京セラです。

2期連続で低下していましたが、直前期では増加しました。

 

 続いて村田製作所です。

3期連続の増加ですが、直前期はほぼ前年レベルとなっています。

 

 そして日本電産です。

他の3社に比べると約半分の2千億円レベルでの推移になっています。

 

 

手元流動性比率

〔手元流動性比率=(現金・預金+有価証券)÷(年商÷365)〕

 

 トップTDKです。

直前期は売上高が大きく、分母となる日商が膨らんだため低下しました。

 

 2番手は京セラです。

直近2期トップと僅差での推移になっています。

 

 続いて村田製作所です。

当社を含め、上位3社の直前期は3ヵ月弱分というレベルです。

 

 そして日本電産です。

直前期では低下し、1ヵ月強分となりました。

 

 

手元資金有利子負債カバー率

〔手元資金有利子負債カバー率       

  =(現金・預金+有価証券)÷有利子負債〕

 

 トップ京セラです。

2019.03期と2020.03期は、数値が大きすぎてグラフで示せていません。

直前期は、有利子負債の約4.3倍の手元資金残高になっています。

 

 2番手は村田製作所です。

有利子負債が直近2期連続で比較的大きく減少したのに加え、手元資金も増したことから当比率が大きく上昇しました。

 

 続いてTDKです。

直前期では、長期借入金の増加により当比率がやや低下しました。

 

 そして日本電産です。

有利子負債は、長期・短期ともに2020.03期で比較的大きく増大し、その後の増減は小幅です。

一方、現金預金の動きはやや低下傾向になっています。

 

 

総資本営業CF比率

〔総資本営業CF比率=営業CF÷総資本〕

 

 トップ村田製作所です。

直近3期間は15%台を維持する推移となっています。

 

 2番手はTDKです。

2020.03期は11%台でしたが、直近2期間は大きく低下しています。

 

 続いて京セラです。

3期連続の低下となっています。

 

 そして日本電産です。

2021.03期は10%台に届きそうなレベルでしたが、直前期では大きく下げています。

 

 

売上高営業CF比率

〔売上高営業CF比率=営業CF÷売上高〕

 

 トップ村田製作所です。

 

 2番手は京セラとなりました。

 

 続いてTDKです。

 

 そして日本電産となります。

 

 

今回、特に気になったのは、

日本電産相対的な資金量の少なさ

および営業CF創出力の低さです。

 

 

今回の「資金力」の順位による

比較レーダーチャートは以下のとおりです。

 

 

 

今回は以上です。

 

次回は、「投資力」を見ていきましょう。

 

 

 

 

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