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COLUMNSブログ「論語と算盤」

電子部品業界-1

2022年11月28日

業界売上高トップ4

有価証券報告書 財務分析

 

<電子部品業界・・・第1回>

日本電産株式会社 

TDK株式会社   

京セラ株式会社  

株式会社村田製作所

※4社とも3月決算です。

 

1回分析テーマ・・・経営規模      

分析実績値:売上高推移営業利益推移

        総資産推移従業員数推移

 

 

売上高推移

 

 トップ日本電産です。

直前期の売上高は、前期比118.5%の1兆9,182億円となりました。

3期連続で伸長しており、特に直前期の伸びが大きくなっています。

事業は多様であり、次の7つのセグメントとその他に分けられています。

 SPMS

   直前期の売上高・・・前期比93.8%の3,438億円

 AMEC

   直前期の売上高・・・前期比124.0%の2,275億円

 ACTM

   直前期の売上高・・・前期比132.3%の7,029億円

 日本電産サンキョー

   直前期の売上高・・・前期比112.7%の1,494億円

 日本電産テクノモータ

   直前期の売上高・・・前期比118.1%の889億円

 日本電産モビリティ

   直前期の売上高・・・前期比110.3%の991億円

 日本電産シンポ

   直前期の売上高・・・前期比158.4%の1,172億円

 その他

   直前期の売上高・・・前期比108.9%の2,554億円

※調整額があるため、合計は一致しません。

 なお、新中期戦略目標(Vision2025)では、「2021~2022年度の連結売上高目標=2兆円」、さらに「2023年度~2025年度の連結売上高目標=4兆円」を掲げています。

 

 

 2番手はTDKです。

直前期の売上高は、前期比128.6%の1兆9,021億円となりました。

2020.03期は低下しましたが、翌期から2期連続で伸長しており、特に直前期の伸び率が高くなっています。

事業は次の4つのセグメントとその他に分けられています。

全セグメントで前期を上回っています。

 受動部品

   直前期の売上高・・・前期比124.1%の5,052億円

 センサ応用製品

   直前期の売上高・・・前期比160.8%の1,308億円

 磁気応用製品

   直前期の売上高・・・前期比124.7%の2,484億円

 エナジー応用製品

   直前期の売上高・・・前期比130.4%の9,653億円

 その他

   直前期の売上高・・・前期比102.6%の524億円

※調整額があるため、合計は一致しません。

 

 

 続いて京セラです。

直前期の売上高は、前期比120.4%の1兆8,389億円となりました。

2期連続で低下した後、直前期で大きく回復しました。

事業は次の3つのセグメントに分けられています。

全セグメントで前期を上回っています。

 コアコンポーネント

   直前期の売上高・・・前期比122.2%の5,279億円

 電子部品

   直前期の売上高・・・前期比124.2%の3,391億円

 ソリューション

   直前期の売上高・・・前期比117.8%の9,837億円

※調整額があるため、合計は一致しません。

 

 

 そして村田製作所です。

直前期の売上高は、前期比111.2%の1兆8,125億円となりました。

2020.03期で低下しましたが、翌2021.03期に盛り返し、4社中トップとなりました。

直前期でも伸長しましたが、他の3社の伸び率に及びませんでした。

事業は次の3つのセグメントに分けられています。

 ▶ コンポーネント

   直前期の売上高・・・前期比120.5%の1兆4,166億円

 ▶ モジュール

   直前期の売上高・・・前期比87.9%の4,256億円

 ▶ その他

   直前期の売上高・・・前期比100.3%の613億円

※調整額があるため、合計は一致しません。

 なお、「中期方針2024」において、売上高目標=2兆円を掲げています。

 

 

営業利益推移

 

 トップ村田製作所です。

直前期の営業利益は、前期比135.4%の4,241億円となりました。

直近2期連続の伸長であり、ともに大きな伸長率になっています。

また、金額的にも他の3社と一線を画すほどの大きな規模での推移です。

セグメント別の実績は以下のとおりです。

 ▶ コンポーネント

   直前期の事業利益・・・前期比144.6%の4,526億円

 ▶ モジュール

   直前期の事業利益・・・前期比71.0%の385億円

 ▶ その他

   直前期の事業利益・・・前期比89.3%の69億円

※事業利益であるため、営業利益総額とは一致しません。

 

 

 2番手は日本電産です。

直前期の営業利益は、前期比107.2%の1,715億円となりました。

2期連続の伸長です。

セグメント別の実績は以下のとおりです。

 SPMS

   直前期の営業利益・・・前期比58.2%の344億円

 AMEC

   直前期の営業損失・・・前期5億の営業損失に対し、128億円の営業損失

 ACTM

   直前期の営業利益・・・前期比157.5%の666億円

 日本電産サンキョー

   直前期の営業利益・・・前期比98.4%の126億円

 日本電産テクノモータ

   直前期の営業利益・・・前期比106.9%の116億円

 日本電産モビリティ

   直前期の営業利益・・・前期比126.4%の103億円

 日本電産シンポ

   直前期の営業利益・・・前期比191.8%の194億円

 その他

   直前期の営業利益・・・前期比143.6%の431億円

※調整額があるため、合計は一致しません。

 なお、新中期戦略目標(Vision2025)では、「2021~2022年度の営業利益=2020年度比3割増」、さらに「2023年度~2025年度の営業利益=2020年度比倍増」を掲げています。

 

 

 続いてTDKです。

直前期の営業利益は、前期比149.5%の1,668億円となりました。

2020.03期は低下しましたが、翌期から2期連続の拡大です。

直近2期は売上高伸長率を凌いでおり、特に直前期の伸びが大きくなっています。

セグメント別の実績は以下のとおりです。

 ▶ 受動部品

   直前期のセグメント利益・・・前期比192.7%の773億円

 ▶ センサ応用製品

   直前期のセグメント利益・・・前期損失25億円に対して、利益32億円

 ▶ 磁気応用製品

   直前期のセグメント利益・・・前期損失23億円に対して、利益45億円

 ▶ エナジー応用製品

   直前期のセグメント利益・・・前期比83.6%の1,232億円

 ▶ その他

   直前期のセグメント損失・・・前期利益161億円に対して、損失56億円

※セグメント利益であるため、営業利益総額とは一致しません。

 

 

 そして京セラです。

直前期の営業利益は、前期比210.8%の1,489億円となりました。

2021.03期でかなり落としましたが、直前期で2倍以上に拡大させています。

セグメント別の実績は以下のとおりです。

 ▶ コアコンポーネント

   直前期の事業利益・・・前期比201.8%の616億円

 ▶ 電子部品

   直前期の事業利益・・・前期比208.2%の479億円

 ▶ ソリューション

   直前期の事業利益・・・前期比183.3%の687億円

※事業利益であるため、営業利益総額とは一致しません。

 

 

総資産推移

 

 最大なのは京セラです。

3期連続の拡大です。

 

 2番手はTDKです。

直近2期間で1兆円以上拡大しています。

 

 続いて村田製作所です。

3期連続の拡大ですが、前述の2社ほどの拡大ペースではありません。

 

 そして日本電産です。

3期連続の拡大となっています。

 

 

従業員数推移

 

 最大なのはTDKです。

ただし、直前期は1割ほど減員となりました。

 

 2番手は日本電産です。

2021.03期では削減しましたが、直前期ではまた増員しています。

 

 続いて京セラです。

直近2期連続の増員となっています。

 

 そして村田製作所です。

直近2期連続の増員です。

 

 

今回の「経営規模」の順位による

比較レーダーチャートは以下のとおりです。

 

4社それぞれが4項目のトップとなっています。

各社の特性が表れているのかもしれません。

 

 

 

今回は以上です。

 

次回は、収益性の中の「利益創出力」を見ていきましょう。

 

 

 

 

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