夢中の我れも我れなり。醒後の我れも我れなり。其の夢我たり醒我たるを知る者は、心の霊なり。霊は即ち真我なり。真我は自ら知りて、醒睡に間無し。常霊常覚は、万古に亘りて死せざる者なり。〔晩二九二〕
(夢の中の我も我である、夢から醒めた後の我も我である。我が夢の中の我であるか、夢から醒めた後の我であるかを知るのは、心の霊妙な働きである。この霊妙な働きが真実の我なのである。真実の我は、醒めたときも眠れるときも何も差がないことを自ら知っている。真我は常住の霊力であり、常住の知覚であって、永遠に不朽不滅のものである。)
<出典:『言志四録 佐藤一斎』渡邉五郎三郎監修 致知出版社>
夜
寝ているとき
人の心は
何をしているのでしょうか
寝た瞬間に意識がなくなり、まるで死んだかのような状態になります。
しかし、翌朝目が覚めることで、死んでなかったことが判明します。
この寝ている間、人は何をしているのか、誰も知りません。
外面的に観察すると、呼吸をしており、心臓も鼓動しています。
他にわかることは、せいぜいレム睡眠中かノンレム睡眠中かという程度。
身体は休息していると認識するのが妥当のようですが、では心・精神は何をしているのでしょうか。
今日の言葉をよく考えると
何か大きな働きが
なされているのではないか
そう感じます
例えば、明朝何時に起床しようと前の晩に自分に言い聞かせて寝ると、大概その時間に目が覚めるものです。
また、自分の思いや意思が強くなっている時期、そのことを考えながら睡眠に入ることで、その強い意志が翌日も、その翌日も維持できたような記憶があります。
哲学や心理学では、睡眠前の考えによって性格や人格が変化する、もしくは夢の内容によって不安や希望が判明するとされています。
ただし、明朝何時に起きるというような些細なこと、自分の希望を実現しようというような大きなテーマ、ともに中途半端な気持ちでは変化がありません。
大きく言うと、信念と呼べる程度、つまり全身でその事柄を成し遂げようとする強い意志であればあるほど、翌日、翌々日、さらに継続することでやがて実現できるのではないでしょうか。
睡眠の最中、私たちはこの〝 霊力 〟によって、自分が今後取るべき思考や行動を設計しているのではないかと想定します。
〝 霊力 〟から得られる影響、すなわちその力を試す価値は大いにあるでしょう。
睡眠中に何がなされているか、人類は未だ知り得ていません。
唯物的アプローチによる現代科学では、解明することは不可能と思われます。
自分を成長させる
なすべきことを実行する
生まれ変わる
一生の夢を叶える
これらは
自分が既に持っている
〝 霊力 〟を活用することで
実現できるのではないでしょうか